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2013-09-11 (Wed)
9月に入り、もう十日が過ぎました。
いくらか暑さも和らいできましたが、
夏の疲れが出たのか、何をするのも億劫な日々が続いています。

編み物も読書もしてはいるのですが、
なかなか先に進みません。
ブログを書く気も読み気にもなれません。
でもとりあえず備忘録として書き残しておきます。



読んでいた本が重い内容のもので、
それも悪かったのかもしれません。

この本は、少し読んで放ってあったのですが、
とりあえず目を通そうと、先にラストを読んでしまいました。
そして、これなら読めるかなと思い直し、
もう一度最初から読んでみました。



「きみ去りしのち」   重松清   文春文庫

内容(「BOOK」データベースより)
幼い息子を喪った「私」は旅に出た。前妻のもとに残してきた娘とともに。かつて「私」が愛した妻もまた、命の尽きる日を迎えようとしていたのだ。恐山、奥尻、オホーツク、ハワイ、与那国島、島原…“この世の彼岸”の圧倒的な風景に向き合い、包まれて、父と娘の巡礼の旅はつづく。鎮魂と再生への祈りを込めた長編小説。




第一章から第八章までの書き出しが、すべて同じ
  『旅をしている。』
そして、第九章のみが、
  『旅をしてきた。』
で始まります。

物語は父と娘の旅を通して描かれています。


子どもを亡くした親とはこんなものなのか…
親を亡くす前の子とはこんなものなのか…

読みながら考えさせられました。

ラストが前向きに書かれていたので、読む気になりましたが、
やはり重かったです。


死や生と向き合うためではなく、
物語に出てきた景色を見てみたいと思いました。


きみ去りしのち (文春文庫)きみ去りしのち (文春文庫)
(2013/03/08)
重松 清

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2012-04-05 (Thu)
「鉄のライオン」   重松清   光文社文庫

一九八一年三月。大学の合格発表のため遠く離れた西の田舎町から東京に来た「僕」。その長旅には同級生の裕子という相棒がいて、彼女は、東京暮らしの相棒にもなるはずだった―。ロング・バケイション、ふぞろいの林檎たち、ボートハウス、見栄講座…。「’80年代」と現代を行き来しつつ描く、一人の上京組大学生が経験する出会いと別れ。(「BOOK」データベースより)


12編の短編集。

作家になった主人公が、
若かった頃を振り返る話。

題名に覚えはなかったのだが、
なぜか読んだことがあるような作品ばかりだった。

重松清とは年代が少し違うのだが、
共通する部分もあり、
懐かしく読んだ部分があるせいかもしれない。

あとがきではなく、
最後の短編「ザイオンの鉄のライオン」の最後に、
文庫版にした時のいきさつが書かれているが、
そこにこんな文がある。

 五十の大台を目前にしても、わからないことはたくさんある。「知っていること」は確実に増えているはずなのに、「わからないこと」は、真夏のアスファルト道路の逃げ水のように、いつも、手の届かない距離にある。


幾つになっても、わからないことはたくさんあるのである。



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2011-11-28 (Mon)
「まゆみのマーチ」   重松清   新潮文庫

まゆみは、歌が大好きな女の子だった。小学校の授業中も歌を口ずさむ娘を、母は決して叱らなかった。だが、担任教師の指導がきっかけで、まゆみは学校に通えなくなってしまう。そのとき母が伝えたことは―表題作のほか、いじめに巻き込まれた少女の孤独な闘いを描く「ワニとハブとひょうたん池で」などを含む著者自身が選んだ重松清入門の一冊。新作「また次の春へ」を特別収録。(「BOOK」データベースより)


今月の初めに読んだ「卒業ホームラン」が男子編で、
この本が自選短編集の女子編となる。
そして両著とも印税が全部、あしなが育英会に寄付される。

表題作の「まゆみのマーチ」を含め、
読んだことのある作品ばかりだった。
それでも読み応えがあるのは、さすがだと思う。

ほとんどの作品がいじめの話だ。
しかも、いじめられるのは、明るく人気者の女の子…。
そしていじめに負けないプライドを持ち合わせている。
でも、ほんとうに負けていないのかな。
こんな目に合っても、泣かずにいられるのかな。

どうしても親の立場で読んでしまうので、つらい。
親だったら、甘えてほしい。
泣いてもらいたい。

反対に子どもの立場だったら…。
甘えないし、泣かないだろうな~と思う。


この本の中ではちょっと異質な作品の「カーネーション」が好きだ。
最後の終り方がいい。
カーネーションをもらったのは、何年前だったかな(*≧∀≦)

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2011-11-06 (Sun)
「卒業ホームラン」   重松清   新潮文庫

少年野球チームに所属する智は、こつこつ努力しているのにいつも補欠の六年生。がんばれば必ず報われるそう教えてきた智の父親で、チームの監督でもある徹夫は、息子を卒業試合に使うべきかどうか悩むが―答えの出ない問いを投げかける表題作のほか、忘れられない転校生との友情を描く「エビスくん」などを含む、自身が選んだ重松清入門の一冊。新作「また次の春へ」を特別収録。(文庫本裏表紙より)


いろんな男の子が、親子が、家族が出てくる。
ふたりの息子を育てた親として、身に沁みる話も…。

以前に読んだ事のある作品もあるのだが、
それでも読みながら涙がにじむ。
こういう親子の関係を書かせたら、重松清は上手い。
その子がそこにいるような気にさせる。
いや、自分の子ども時代を思い出させるのかもしれない。

1話目の『エビスくん』はいじめの話で、
読んでいてつらくなる。
でも最後に、いじめられていた少年が大人になって
「会いたいなあ、ほんま、ごっつ会いたいわ。」
と思うのを読んで、救われた気持ちになった。

『卒業ホームラン』は、
同じような思いをして試合を見ていたことを思い出した。
主人公の少年の姿が、息子と重なりもした。
息子達が少年野球をしていた数年間は日曜日はないに等しかった。
雨が降るとホッとしたことも…。
今は懐かしい思い出。

最後の『また次の春へ』という作品は、
東日本大震災後にボランティアで行った町で
思い出のトン汁を作るところで終る。
このトン汁がみんなの心を温かくしてくれることを願う。

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2010-10-13 (Wed)
「あすなろ三三七拍子」  重松 清    毎日新聞社



元応援団員である社長の命令で、

普通のサラリーマンがある日突然応援団長になる。

そしてまたサラリーマンへと戻る。

そんな半年間の応援団の日々が描かれる。



実際には有り得そうもない話だが、

読み進むうちにどんどん引き込まれていった。

途中でも涙を拭きながら読んだ場面があったが、

最後は涙ぼろぼろだった;



最後の応援をする団長の言葉が、全てを語っている。

  (「つづきを読む」に団長の言葉を書きました。

   本からの抜粋です。)

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