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2019-05-25 (Sat)
「ブロードキャスト」   湊かなえ   角川書店

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
町田圭祐は中学時代、陸上部に所属し、駅伝で全国大会を目指していたが、3年生の最後の県大会、わずかの差で出場を逃してしまう。その後、陸上の強豪校、青海学院高校に入学した圭祐だったが、ある理由から陸上部に入ることを諦め、同じ中学出身の正也から誘われてなんとなく放送部に入部することに。陸上への未練を感じつつも、正也や同級生の咲楽、先輩女子たちの熱意に触れながら、その面白さに目覚めていく。目標はラジオドラマ部門で全国高校放送コンテストに参加することだったが、制作の方向性を巡って部内で対立が勃発してしまう。果たして圭祐は、新たな「夢」を見つけられるかー。



湊かなえにしてはちょっと意外な青春小説でした。

イケボ(イケてるボイス)だというだけで放送部に誘われた主人公の
部活動でのお話で、爽やかで読みやすい作品です。

この後の高校生活も続けて読んでみたいですね♪


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| 湊かなえ | COM(0) | | TB(0) | |
2019-02-27 (Wed)
「ポイズンドーター・ホーリーマザー」   湊かなえ   光文社文庫

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
女優の弓香の元に、かつての同級生・理穂から届いた故郷での同窓会の誘い。欠席を表明したのは、今も変わらず抑圧的な母親に会いたくなかったからだ。だが、理穂とメールで連絡を取るうちに思いがけぬ訃報を聞き…。(「ポイズンドーター」)
母と娘、姉と妹、友だち、男と女。善意と正しさの掛け違いが、眼前の光景を鮮やかに反転させる。名手のエッセンスが全編に満ちた極上の傑作集!



読み始めてすぐ、「ああそうだった」と思い出しました。
湊かなえの作品は重いんですよね。
心が重くなってしまうんです。
それでも読むのをやめられない不思議な魅力があります。

今作は題名通り、いえ、題名とは逆?
毒を持った人たちが描かれています。
でもそれは受け取り方次第で、違うものになってしまいます。
その逆転劇がすごいです!

自分がいつ、裏側である毒のほうになってしまうか、
考えるととても怖くなってしまいました。


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| 湊かなえ | COM(0) | | TB(0) | |
2019-01-14 (Mon)
「ユートピア」   湊かなえ   集英社文庫

【第29回 山本周五郎賞受賞作】
地方の商店街に古くから続く仏具店の嫁・菜々子と、夫の転勤がきっかけで社宅住まいをしている妻・光稀、移住してきた陶芸家・すみれ。
美しい海辺の町で、立場の違う3人の女性たちが出会う。
「誰かのために役に立ちたい」という思いを抱え、それぞれの理想郷を探すがーー。
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
太平洋を望む美しい景観の港町・鼻崎町。先祖代々からの住人と新たな入居者が混在するその町で生まれ育った久美香は、幼稚園の頃に交通事故に遭い、小学生になっても車椅子生活を送っている。一方、陶芸家のすみれは、久美香を広告塔に車椅子利用者を支援するブランドの立ち上げを思いつく。出だしは上々だったが、ある噂がネット上で流れ、徐々に歯車が狂い始めー。緊迫の心理ミステリー。



立場も個性も違う三人の女性が出会い、
「クララの翼」という組織を作り活動を始めます。
しかし小さな町に中でのことであり、
反感や妬みからぎくしゃくする三人。

そんな中、車椅子生活を送る久美香と年上の彩也子とは、
友情を深めていくのですが…


作文の得意な彩也子の日記がところどころに出てきます。
それによって明らかにされる内容がとても濃いです。

最後のどんでん返しには驚かされました!


どの人物にも共感できないのですが、
自分の中にも似たところがあるからなのかもしれません。
それが恐怖でもあります。


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2018-12-18 (Tue)
「豆の上で眠る」   湊かなえ   新潮文庫

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
小学校一年生の時、結衣子の二歳上の姉・万佑子が失踪した。スーパーに残された帽子、不審な白い車の目撃証言、そして変質者の噂。必死に捜す結衣子たちの前に、二年後、姉を名乗る見知らぬ少女が帰ってきた。喜ぶ家族の中で、しかし自分だけが、大学生になった今も微かな違和感を抱き続けている。-お姉ちゃん、あなたは本物なの?辿り着いた真実に足元から頽れる衝撃の姉妹ミステリー。



内容情報通りのお話です。

姉がいなくなったことが原因でいじめにあう結衣子。
それからは感情を表に出すこともなく、生き続けます。

帰ってきた姉に違和感を抱き続けたまま大学生になったある日、
姉を見かけたところから謎が解かれていきます。


本物の姉とは…

いなくなった人のことを美化してしまうことは、よくあります。
思い出の中の人は、良く思えてしまうのです。


別の子の誘拐事件のエピソードのために、
陰湿な方向へと想像がされていきますが、
真実はまったく違うものでした。


本物とは…
考えさせられました。


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| 湊かなえ | COM(0) | | TB(0) | |
2018-12-09 (Sun)
「未来」   湊かなえ   双葉社

【内容情報】(出版社より)
「こんにちは、章子。わたしは20年後のあなたです」ある日、突然届いた一通の手紙。送り主は未来の自分だという……。『告白』から10年、湊ワーールドの集大成!待望の書き下ろし長編ミステリー!!



10歳の章子に届いた未来の自分からの手紙。
その届いた時が一番不幸な時なのだと信じ、
未来に希望を持ちながら返事を書き続けます。

読んでいてつらくなりました。
それでも読むのを止めなかったのは、やはり文章のうまさなのでしょう。

こんなにもつらいことが身近に起こるものなのでしょうか。
エピソードとして、友人・教師・父親の視点からも描かれ、
すべてが明かされていきます。
そのどれもがつらく暗く重いお話なのです。

「未来」という題名ですが、本当に未来はあるのでしょうか。
最後の場面からも想像できませんでした。


名作なのだと思います。
けれど私の好きな作風とはかけ離れていました。


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