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2017-11-30 (Thu)
「風味さんのカメラ日和」   柴田よしき   文春文庫

内容(「BOOK」データベースより)
東京を離れ洋菓子屋を営む実家に戻った風味は、幼馴染の頼みでカメラ講座に通うことに。いつも写真がボケてしまう老人、寂しくない写真を撮りたい中年女性などが集う中、講師の知念大輔は、カメラマンを挫折した天然なイケメン。だが、彼はレンズを通して受講生の心を癒していく。カメラ撮影用語解説もついた文庫書き下ろし。



ある地方都市の町おこしのために開かれることになった写真講座。
そこに集まった人々一人ひとりに焦点を当てて描かれていきます。

口座の生徒さんたちと一緒に写真のことも学べて、楽しいお話でした。


今まで読んできた刑事ものとはかなり違う作風ですね。
でも私はこのほうが好きです!

まだ生徒全員について書かれていないので、続きがあるのかな?
楽しみです!!


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2017-11-25 (Sat)
「猫は毒殺に関与しない」   柴田よしき   光文社文庫

内容(「BOOK」データベースより)
誰が犯人だ!?桜川ひとみの自宅で開かれた鍋パーティ。作家仲間である四方幸江を陰で中傷する人物を探り出す。それが、ひとみに任された役割りだった。だが、パーティ参加者の中に、大きな殺意を抱く者がいて…(表題作)いつもクールに謎を解く猫探偵正太郎が、生涯二度目の恋をした!?(「正太郎、恋をする」)珠玉の三編を収録。



表題作の「猫は毒殺に関与しない」は、
アミの会(仮)の本『毒殺協奏曲』に収録されています。
主人公であるあまり売れていない推理作家・桜川ひとみと、
毒殺を画策する犯人と、それぞれの視点から描かれています。
今作には正太郎はほとんど出てきません。

2作目の「猫は三日ですべて忘れる」になって、やっと正太郎が出てきます。
でも活躍はしていないかな~
ただし存在感はたっぷりありました^^

3作目の「正太郎、恋をする」では、正太郎の視点が面白いです。
最後の最後に大どんでん返しがあって、笑ってしまいました!


猫探偵正太郎の冒険シリーズは、ずっと読んできましたが、
正太郎って探偵らしくはないですよね。
けれど可愛いから許されちゃいます♪


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2008-01-05 (Sat)


「ア・ソング・フォー・ユー」  柴田よしき  実業之日本社  1/5読了


『新宿二丁目の無認可保育園「にこにこ園」を切り盛りする園長で、私立探偵のハナちゃんこと、花咲慎一郎のもとには、いつも一筋縄ではゆかないさまざまな事件が舞い込む。呪いの藁人形をもった高校生、ビルとビルの隙間に捨てられた赤ん坊、逃げたインコを取り戻したいOL、納骨前に消えた骨壷など、謎めいていて、とうてい金になりそうにない厄介な案件が、あれこれと持ち込まれる度、ハナちゃんはひたむきに解決へ向け、走り回る。解きほぐされてくる真実の底に、哀しい人間の生きざまが透けてみえてくるごとに、心優しい探偵は、悩み苦しむ。ときに震え、ときに嗚咽し、ときにむかつくハナちゃんの信念とは…子供の幸せを願ってやまない園長探偵が奮闘する中編4本立て連作ミステリーの傑作。』

花咲慎一郎シリーズの4作目。

花咲は元刑事の私立探偵、にこにこ園という保育園の園長でもある。
刑事を辞めたのは、同僚を射殺してしまったから。
彼の心からは自分が人殺しだという気持ちを消すことはできない。
にこにこ園は
夜子どもを預ける場所のない母親達にとってなくてはならないものだが、
常に赤字経営である。
その赤字を埋めるために探偵をしている。

ハリウッド・セレブとなった丸山恵美子から依頼された人探しを書いた「ブルーライト・ヨコハマ」、
いなくなったオカメインコを探す「アカシアの雨」、
靴磨きのおじいさんに怪我をさせた少女を見つける「プレイバックpart3」、
なくなった骨壷を探す「骨まで愛して」。

探偵なのだから探し物ばかりなのは当然だが、
その間にいろいろな人々と関わり、事件に巻き込まれてしまう。

にこにこ園の子ども達のために働いているはずなのに、
どんどんヤクザな世界に近づいてしまっているようで、
読んでいて心配になってくる。

まだシリーズは続くが、最後はハッピーエンドであってほしい。

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2007-12-19 (Wed)


「朝顔はまだ咲かない」  柴田よしき  東京創元社  12/19読了


主人公のなっちゃん、こと小夏は高校時代に登校拒否になり、
そのまま引きこもりになってしまった女の子。
そしてその頃からなっちゃんの家に遊びに来るようになった秋。
二人が出会うミステリー(?謎解き?)の数々・・・。

ひきこもりだから感じとれること、女の子だから気づくこと・・・。
外には出られないけれど、秋を通して社会と繋がり、
男の子とも出会い恋をする。

読みながら歯がゆい想いをしながら、
それでもなっちゃんを応援したくなる。

乗り越えた先に見える未来。
まだまだ先は長い・・・。

加納朋子の作品を思い出すような作風だった。
そして読み終わった後に気づいた最後の紹介本が、
なんと加納朋子の「ななつのこ」等だった。

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2007-12-08 (Sat)


「やってられない月曜日」  柴田よしき  新潮社  12/8読了


大手出版社の経理部に勤める高遠寧々、
親友の百舌鳥弥々と共にコネ入社を引け目に感じている三十歳間近のOLである。

彼女の趣味は、1/150スケールのNゲージ用の建物を作ること。
ちょっぴりオタクな彼女の日常が描かれている。

会社や通勤途中で出会った人達・・・。
そして彼女が作り始めた会社全体の模型・・・。
すべてが興味深く、読んでいて楽しい。

「ただの偶然なんだよね、すべて。・・・・・・だけど、その偶然がたくさん重なって、俺たち、知り合ったり、喧嘩したり、飲みに行ったり・・・好きになったり、憎んだり、するわけだ。もし何か、ほんの些細なことが違っていたら、決して出逢うことはなかったかも知れない者同士が、偶然っていう、なんか不思議なもののせいで出逢って、互いの人生を互いに変え合っていく。そう考えると、縁(えにし)って、なんて神秘的なんだろう、と思う」

同じ会社に勤める小林樹が言った言葉が印象に残っている。

縁って本当に不思議だ。
ただの偶然の重なり合いがあって、縁が生まれる。
そしてその縁に生かされている・・・。
そう思う。

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