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2018-03-14 (Wed)
「三鬼」   宮部みゆき   日本経済新聞出版社

内容(「BOOK」データベースより)
江戸の洒落者たちに人気の袋物屋、神田の三島屋は“お嬢さん”のおちかが一度に一人の語り手を招き入れての変わり百物語も評判だ。訪れる客は、村でただ一人お化けを見たという百姓の娘に、夏場はそっくり休業する絶品の弁当屋、山陰の小藩の元江戸家老、心の時を十四歳で止めた老婆。亡者、憑き神、家の守り神、とあの世やあやかしの者を通して、せつない話、こわい話、悲しい話を語り出す。「もう、胸を塞ぐものはない」それぞれの身の処し方に感じ入る、聞き手のおちかの身にもやがて、心ゆれる出来事が…。日経朝刊連載「迷いの旅篭」、待望の単行本化!



シリーズ物はやはり読みやすいです。
人物関係がわかっているので、話がすっと入ってきます。

この三島屋変調百物語ももう4冊目になりました。

いろいろな人の話を聞くことで、おちかは成長していきます。
辛かった過去も次第に薄れていくようです。

今回は最後に哀しい別れがありますが、
それも糧にして成長していくことでしょう。
でも私にとってはちょっと悲しい展開でした。


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2018-02-24 (Sat)
「英雄の書」上・下   宮部みゆき   新潮文庫

内容(「BOOK」データベースより)
上巻:森崎友理子は小学五年生。ある日、中学生の兄・大樹が同級生を殺傷し、失踪するという事件が起きた。兄の身を心配する妹は、彼の部屋で不思議な声を聞く。「ヒロキは『エルムの書』に触れたため、“英雄”に憑かれてしまった」。大叔父の別荘から彼が持ち出した赤い本がそう囁いていた。友理子は兄を救い出すべくたった一人で、英雄が封印されていた“無名の地”へと果敢に旅立った。
下巻:友理子は“印を戴く者”ユーリとなり、額の印に魔力を授かって無名の地から帰還した。兄を探して、彼女が次に向ったのは『エルムの書』発祥の地ヘイトランドだった。従者として連れ帰った無名僧ソラ、魔法でネズミに化身した赤い本アジュ、謎の“狼”アッシュも同行するが、旅先では幾つもの試練が待ち受けていた―。苛酷な冒険の果て、ユーリが知らされる驚愕の真実と本当の使命とは?待ち受ける幾つもの試練と驚異。手に汗握るめくるめく冒険譚。



宮部みゆきさんは、
初めて読んだ「火車」でつまづき、
その後、時代小説に出会って好きになり、
ほとんどの作品を読んできました。
この作品は、ファンタジー・冒険小説の分類でしょうか。
出だしで引っ掛かりましたが、どうにか読破しました。

5年生の女の子とは思えない冒険ではありましたが、
その点を差し引けば、途中はまあ面白かったです。
でも読み終わった時、物足りなさが…

本来の目的は達せないまま終わってしまい、
肝心の兄とも本当の再会はできませんでした。

この後にも続きがあるような終わり方でしたが、
それはまた別の物語になってしまうのでしょうね。


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| 宮部みゆき | COM(0) | | TB(0) | |
2018-02-04 (Sun)
「この世の春」上・下   宮部みゆき   新潮社

内容紹介
小説史に類を見ない、息を呑む大仕掛け。そこまでやるか、ミヤベ魔術! それは亡者たちの声? それとも心の扉が軋む音? 正体不明の悪意が怪しい囁きと化して、かけがえのない人々を蝕み始めていた。目鼻を持たぬ仮面に怯え続ける青年は、恐怖の果てにひとりの少年をつくった。悪が幾重にも憑依した一族の救世主に、この少年はなりうるのか――。21世紀最強のサイコ&ミステリー、ここに降臨!
内容(「BOOK」データベースより)
底知れぬ悪意のにじむ甘い囁き。かけがえのない人々の尊厳までも、魔の手は蝕んでゆく。前代未聞の大仕掛け、魂も凍る復讐劇。



単行本の上下巻。読みごたえがあります。
肩こりに悩まされながらも、ついつい惹き込まれてしまいました。

宮部みゆきの時代小説はやっぱり面白いです!
重苦しい場面や涙を誘う場面もありましたが、
ハッピーエンドだったおかげで、読後はすっきりです。


五香苑の四季の景色を見てみたいですね。


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2017-09-10 (Sun)
「希望荘」   宮部みゆき   小学館

内容(「BOOK」データベースより)
家族と仕事を失った杉村三郎は、東京都北区に私立探偵事務所を開業する。ある日、亡き父・武藤寛二が生前に残した「昔、人を殺した」という告白の真偽を調査してほしいという依頼が舞い込む。依頼人の相沢幸司によれば、父は母の不倫による離婚後、息子と再会するまで30年の空白があった。果たして、武藤は人殺しだったのか。35年前の殺人事件の関係者を調べていくと、昨年発生した女性殺害事件を解決するカギが隠されていた!?(表題作「希望荘」)。「聖域」「希望荘」「砂男」「二重身」…私立探偵・杉村三郎が4つの難事件に挑む!!



先に「誰か」を読み直したのですが、
その後の「名もなき毒」「ペテロの葬列」の間に変化した
主人公・杉村三郎の環境にとまどいながら読み進めました。
(その2作も以前に読んでいます)

この作品は完全に探偵杉村三郎でした!
そしてそのことが更に作品を魅力的にしているような気がします。


宮部みゆき作品の暗い重い部分に締め付けられながらも、
杉村の温かさ優しさに救われました。

4つの連作短編集ですが、時系列通りに書かれてはいません。
単行本化される時に加筆されたのか、繋がった作品になっています。


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2017-09-07 (Thu)
「誰か somebody   宮部みゆき   文春文庫

内容(「BOOK」データベースより)
今多コンツェルン広報室の杉村三郎は、事故死した同社の運転手・梶田信夫の娘たちの相談を受ける。亡き父について本を書きたいという彼女らの思いにほだされ、一見普通な梶田の人生をたどり始めた三郎の前に、意外な情景が広がり始める―。稀代のストーリーテラーが丁寧に紡ぎだした、心揺るがすミステリー。



図書館で杉村三郎シリーズの最新刊「希望荘」を予約していて、
それを受け取りに行った際に、もう一度読み返したくて借りてきた本です。

以前に読んではいるのですが、かなり忘れてしまっています^^;
でも二度目でも面白い本ということで…(笑)


杉村三郎は今多コンチェルンの会長の妾腹である菜穂子と結婚した男性です。
普通のサラリーマンでもあり、普通の優しい夫・父でもあります。
そんな三郎が探偵のようなことをし、
興味を持つきっかけともなった事故から物語は描かれていきます。

宮部みゆきの作品は、テンポがよくてどんどん惹き込まれていきますね。
最後はちょっぴり嫌な気持ちにもさせられますが、
その分、三郎家族の素直な優しさが際立ったような気がします。


早く「希望荘」も読まなくては。。。



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