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2012-01-09 (Mon)
「メイン・ディッシュ」   北森鴻   集英社文庫

小劇団「紅神楽」を主宰する女優・紅林ユリエの恋人で同居人のミケさんは料理の達人にして名探偵。どんなに難しい事件でも、とびきりの料理を作りながら、見事に解決してくれる。でも、そんなミケさん自身にも、誰にも明かせない秘密が…。ユーモラスで、ちょっとビターなミステリ連作集。文庫化に際して、新たに特別短編を加筆。さらに美味しくなった、スペシャル・メニューを召し上がれ。(「BOOK」データベースより)


劇団の女優ユリエ、座付き作者の小杉、その他の劇団員に
ふるまわれる料理の数々がとても美味しそう!
そしてそんな料理を作るミケさんは、
次々と事件を解決してくれる。

連作短編集ではあるが、
作品ごとに視点が変わり、
途中でその謎が明かされる。

ミケさんとは一体誰なのか…

それが明かされたとき、
ミケさんは去っていってしまうのか。
ユリエと一緒になって、待つ気持ちになってしまった。

最後の一編は文庫用に書かれたということで、
得した気分!

読後感のよい作品だった。

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2011-12-19 (Mon)
「支那そば館の謎」裏京都ミステリー  北森鴻  光文社

元広域窃盗犯にして寺男の有馬次郎と、穏やかな相貌と鋭い観察眼をあわせもつ住職の二人が、みやこ新聞の自称「エース記者」折原けいや、京都府警の碇屋警部と共に、難事件の謎に迫る!京の風情と人情と、密やかな悪意と。傑作本格推理。(「BOOK」データベースより)


ここのところ続けて北森鴻の作品を読んでいるが、
これは今までのとはちょっと違う。
本格というよりユーモアミステリー?

主人公の有馬次郎と住職のみなら、それなりに本格推理になりそうだが、
そこに折原けいや、後から登場する推理作家が絡むと、
途端にドタバタ喜劇のようになってしまう。

読みやすいのかもしれないが、私は好きではない。

最初に出会った「香菜里屋シリーズ」のような、
大人の会話から生まれる謎解きのほうが好きだ。

この裏京都シリーズは、もう読まないかな…

だけど本に登場する嵐山・大悲閣には行ってみたい!

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2011-12-06 (Tue)
「瑠璃の契り」   北森鴻   文藝春秋

私は旗師をやめない。狐は負けない。騙しあいと駆けひきの骨董業界を生きる“冬狐堂”こと宇佐見陶子を襲う眼病。付け入ろうとわけありの品を持ち込む同業者に立ち向かう。古美術ミステリー。(「BOOK」データベースより)


旗師・冬狐堂シリーズの4作目。
冒頭で陶子が目を患う場面が出てくる。
『飛蚊症』という蚊が飛んでいるように見える病気だ。

実は、以前から黒い点が見える程度の飛蚊症だった。
それは心配の必要のない程度のものだったのだが、
先日、突然眩しさを感じてから、黒い点が線になった。
疲れからなのか、歳のせいなのか…。
そんな折にこの小説を読み始めたのも何かの縁である。


最近読んだ本は、話題作が多かったが、
この本は自分で読みたくて選んだ本である。

やはり面白い。
ミステリーとしても面白いが、
古美術という縁のない世界が描かれているため、
いろいろな意味で楽しめる。

主人公の陶子もとても魅力的だ。
特殊な世界をひとりで生きていく強い女性ではあるが、
ときどき弱さを見せる。
そんな弱さを支える友人・硝子も共に素敵な女性である。

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2011-08-28 (Sun)
「緋友禅」   北森鴻   文藝春秋

わたしは宇佐見陶子と申します。骨董業―といっても旗師といいまして、店舗を持たずに競り市から競り市へ、骨董店から骨董店を渡り歩いて品物を仕入れ、流通させるバイヤーのような存在なのです。骨董の世界は、魑魅魍魎の住処と言われます。時に悲劇が、時に喜劇が、ない交ぜに流れて人々を押し流してゆく。そうした光景が日常的に観察される世界です。騙しあいと駆けひきの骨董業界を生き抜く美貌の一匹狼。古美術ミステリー。(「BOOK」データベースより)

前の2作は長編だったが、
これは4つの短編から成っている。

陶鬼
  独特な萩焼・秋霜萩の茶碗
「永久笑み」の少女
  古墳から発掘された埴輪
緋友禅
  糊染めという技法でできた緋色の友禅
奇縁円空
  円空仏の贋作・鬼炎円空

それぞれの作品で、陶子は事件に巻き込まれていく。
というより事件を呼び寄せているような気がする。

周りにいる人々が何人も死んでいく。
そのため、友人の硝子には「トラブルメーカー」と言われてしまう。


骨董の世界の話にもようやくついていけるようになった。
それでも陶子の心を理解するまでには至らない。

真作、贋作。
作り出す者の執念を理解することはできそうにない。

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2011-08-17 (Wed)
「狐闇」   北森鴻   講談社

魔鏡を競り市で手に入れたことで、宇佐見陶子の運命は変わった。市に参加していた男が電車に飛び込んだのを皮切りに周囲で命を落とす者が続出。陶子は絵画の贋作作りの汚名を着せられ、骨董業者の鑑札を剥奪されてしまう。狡猾な罠を仕掛けたのは誰か。満身創痍の捜査行は日本の歴史の断層に迫っていく。(「BOOK」データベースより)

骨董業者である宇佐美陶子だが、
今は古物商許可証を持っていないという。
前作の事件のせいかと思って読んでいたが、
また新たな事件に巻き込まれてしまったためらしい。
しかも運転免許証まで返却させられてしまっている。

今作には刑事は登場せず、
陶子とその周りの人々が事件を解決(推理)していく。
しかし推理小説というよりは、
歴史小説を読んでいるようで、難しい。

最後に事件が解決してみると、
その難しかった歴史の部分は、私にとっては無意味だった。

そこにあったのは、
人間の心の持つ「闇」のような気がする。

私にはちょっと複雑過ぎる話だったかな・・・。

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