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2007-08-16 (Thu)
「夏の庭」   湯本香樹実  新潮文庫



木山・山下・河辺という6年生の男の子三人が過ごす夏の出来事を、
きゅうりみたいにヒョロっとした木山の視点で描かれていく。
でぶと呼ばれる太った山下と、メガネをかけて小柄な河辺とのトリオは、
どこにでもいそうな純真な心を持っている男の子達である。

夏休み前おばあさんを亡くした山下との話から、
死んだ人を見たいということになり、
近所に住む今にも死にそうなおじいさんの見張りをすることを決める。
見張りをしていたはずが、いつの間にかそのおじいさんと交流を持つようになり、
やがておじいさんとの間に素敵な思い出ができていく。

木山は2年生のときに呼吸を意識し過ぎて
『息ができない。死んでしまう』という不安に襲われたことがある。
『ずっと昔、ぼくがまだ小さい頃、
死ぬ、というのは息をしなくなることだと教えてくれたおじさんがいた。
そして長い間、ぼくはそうだと思っていた。
でも、それは違う。だって生きているのは、息をしているってことだけじゃない。
それは絶対に、違うはずだ。』


最後の解説を読んで、この作品が映画になっていることを知った。
映画も見てみたい。
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2007-08-08 (Wed)
「わたしのおじさん」   湯本香樹実  偕成社


コウちゃんという名前の男の子、それがおじさん。

そして私には名前がない。

なぜかというと、私はまだ産まれていないから・・・

おじさんの姉が、私のお母さん。

私とコウちゃんのいるところは、どこなのだろう?

不思議な世界。
ちょっぴり寂しくてちょっぴり哀しい場所。

この場所をいつまでも忘れないでいられたらいいね!
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2007-07-04 (Wed)
「ポプラの秋」  湯本香樹実  新潮文庫  7/4読了


父を失ったばかりの6歳の少女千秋が、母と共にポプラの木のあるアパートに移り住み、 
そこで出会った大家のおばあさん・・・

おばあさんが亡くなったという知らせを聞いて、幼い日々を思い出す千秋。
ポプラと共にあったその思い出の中の千秋の閉ざされた心は、おばあさんによって開かれていく。

千秋が亡き父に宛てたいくつもの手紙は哀しい。

でもそれ以上に、母から父への手紙には涙せずにはいられなかった。

これから力強く生きていくであろう千秋を、応援し続けていきたい。
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