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2008-01-07 (Mon)


「黄金蝶ひとり」  太田忠司  講談社ミステリーランド  1/7読了


太田忠司の本は何冊か読んでいるが、
子ども向けということで今までの作品とはちょっと違う。
でも夢があり冒険があり謎解きもあっておもしろかった。

前書きで作者は自分ではないと書いている。
そしてあとがきで誰なのかをばらす。

あとがきを読めばすぐにわかるが、
これも子どもには面白い趣向かもしれない。


主人公洸(たけし)の成長していく様子がいい。
普通の男の子が、
ちょっぴり変わっているおじいさんと過ごすうちに、逞しくなっていく。
おじいさんの教える万能学にも興味を持った。
こんな勉強だったらしてみたいと思う。

山守りのテツ、赤黄青の帽子の三人のおじさん、店屋のおばさんなどの登場人物も
それぞれ個性的で、物語を楽しくしてくれた。

| 太田忠司 | COM(0) | | TB(0) | |
2007-05-19 (Sat)


 「落下する花」ー月読ー  太田忠司  文藝春秋  

  以前に読んだ「月読」の主人公朔夜一心が読んだ月導の数々・・・
  人が死ぬと月導が現れるという。
  それは人によっていろいろな形をしている。
  そしてその月導を読むのが 月読である。
  月導は死んだ人の最期の想い・・・  遺言ではなく最期の心・・・
  それを知ることで全てがわかる訳ではないが 
  朔夜はその裏にある人生のなぞを解く。
 
  一作目の「落下する花」は片思いの女性の最期からきた題名・・・
  白いスカートをはいた女性の落下する様は まさに花のようだ。
  彼女の月導は小さな雷・・・ それの意味するものは何だろうか?

  連作の短編どれもが 表面ではわからなかった心の裏側を覗かせる。
  哀しいけれど 温かい気持ちにさせてくれた。
   
| 太田忠司 | COM(0) | | TB(0) | |