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2017-05-10 (Wed)
「家族写真」   荻原浩   講談社

内容(「BOOK」データベースより)
ちっちゃい赤ん坊だった準子が嫁に行くんだぞ―男手一つで育てた娘を嫁がせる「結婚しようよ」。あの主人公が同年代の54歳と知って愕然とする「磯野波平を探して」。もはや見ないふりできない肥満解消のため家族でダイエットに励む「肉村さん一家176kg」他。短編の名手による、笑って泣ける7つの家族の物語。



いろんな家族の形が描かれている短編集です。
他人事ではなく、自分のこととして読むことができるのが
面白かったですね。

その中で『プラスチック・ファミリー』だけは、
共感できないというよりもホラーに近く感じてしまいました。
最後には救われる部分もありましたが、
それでも怖かったです。

表題作となっている『家族写真』は、
別々に暮らしている兄弟が、
父親の病をきっかけにして心を通わせていく温かな話で、
その作品が最後だったため、読後感はよかったです。


いつもは女性の作家さんばかり読んでいますが、
この荻原浩さんや重松清さんは、
年代も近く、家族などの心の動きが丁寧に書かれていて、
私にとっては数少ない読みやすい男性作家さんです。


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2017-05-05 (Fri)
「オロロ畑でつかまえて」   荻原浩   集英社文庫

内容紹介
超過疎化にあえぐ日本の秘境・牛穴村が、村おこしのため、倒産寸前の広告代理店と手を組んだ。彼らが計画した「作戦」とは!? 痛快ユーモア小説。第10回小説すばる新人賞受賞作。



荻原浩の本は今までに何冊も読んでいますが、
(読んだ本には載っていない本も読んでいます)
初期の作品であるこの「オロロ畑でつかまえて」は
読まずにきてしまいました。
ただ単に最寄りの図書館に置いてなかったからなのですが。。。
今回予約することでやっと読むことができました!

おもしろかったです!!

なんの特徴もない秘境の牛穴村の村おこし。
ドタバタではありますが、人情物としても読めます。
一人ひとりがとてもよく描かれていて、
映像が目に浮かぶようです。

次作も予約してあるので、すぐ読めるかな^^


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古い本なので表紙がAmazonとは違っていました^^;


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2017-04-24 (Mon)
「海の見える理髪店」   荻原浩   集英社

内容(「BOOK」データベースより)
伝えられなかった言葉。忘れられない後悔。もしも「あの時」に戻ることができたら…。母と娘、夫と妻、父と息子。近くて遠く、永遠のようで儚い家族の日々を描く物語六編。誰の人生にも必ず訪れる、喪失の痛みとその先に灯る小さな光が胸に染みる家族小説集。



直木賞受賞作というので長編小説かと思っていましたが、
短編でした。
表題作にもなっている「海の見える理髪店」は、
老いた理容師さんの一人語りに、客である青年の心の声を入れながら
進められていきます。

最後まで読んで「ああ、そういうことか」と思いました。
淡々とした中にも味わいのある作品です。

残りの5編も、それぞれ佳作ではありますが、
それほど感動は与えられませんでした。
短編なので、物足りないせいかもしれませんね。


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2012-07-19 (Thu)
暑さのためか編み物をする気にはなれず、
こんな本を読んでいました。


「幸せになる百通りの方法」   荻原浩   文藝春秋

内容(「BOOK」データベースより)
このムズカシイ時代を、滑稽だけど懸命に生きる人たち―。短篇の名手が贈るユーモア&ビターテイスト溢れる七つの物語。




原発がともす灯の下で … 節電
俺だよ、俺。 … オレオレ詐欺
今日もみんなつながっている。 … ネットでの検索・ゲーム
出会いのジャングル … お見合いパーティー
ベンチマン … リストラ
歴史がいっぱい … 歴女
幸せになる百通りの方法 … 自己啓発書

今時のことを話題にした7つの短編。


それぞれの登場人物は身近にいそうな人々で、
現代を風刺しながらも、作者の優しい目線が感じられます。


本の題名ともなっている7つ目の短編は、
自己啓発書がなければ何もできないような男の話です。
けれど、ひとりの女性を知り、変わっていきます。
 「本に載ってることは、しょせん本に載ってることなんだよ」
誰でもわかりきっているようなそんな彼女の言葉。
本に頼って生きてきた男は、ふいをつかれ、うろたえます。


実は私がこの本を手にとったのも、この題名に惹かれたからでした。
作者の名前を見て、自己啓発書ではないとわかっていても、
それでもそれらしいことが書かれているのではないか…
と思ってしまったのです。

でもそんな安易に幸せになれるはずがありませんよね。



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いつもありがとうございます♪
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2012-01-02 (Mon)
「神様からひと言」   荻原浩   光文社文庫

(「BOOK」データベースより)
大手広告代理店を辞め、「珠川食品」に再就職した佐倉凉平。入社早々、販売会議でトラブルを起こし、リストラ要員収容所と恐れられる「お客様相談室」へ異動となった。クレーム処理に奔走する凉平。実は、プライベートでも半年前に女に逃げられていた。ハードな日々を生きる彼の奮闘を、神様は見てくれているやいなや…。サラリーマンに元気をくれる傑作長編小説。
(「MARC」データベースより)
会社に「人質」取られてますか? 佐倉凉平、9月12日付けで総務部お客様相談室へ異動。不本意な異動、でも辞められない。痛快、切なさを描いた、会社員物語。



有川浩の作品を読んでいて思い出した萩原浩を読んでみた。
紹介文を読むと、お堅い話かなと思うけれど、
読んでみると楽しくなる面白い話だった。

主人公・凉平が左遷させられたお客様相談室は、
一癖も二癖もある人たちの集まりだった。
室長はいけすかない男だが、
先輩の篠原は、時々弱さも見せる愛すべき男である。
一見ちゃらんぽらんな篠崎ではあるが、
凉平は謝罪の仕方を学んでいく。

半年前に逃げられたリンコについての伏線は
いらないかなと思っていたが、
題名の「神様からひと言」を考えると
やはり外せない。

最後には自分の道を見つけ出す凉平。
その道の先は希望に輝いている。


『足の下に地雷が埋まってるわけじゃなし。
 何をしようが死にゃあしない。』のである。

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