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2012-07-19 (Thu)
暑さのためか編み物をする気にはなれず、
こんな本を読んでいました。


「幸せになる百通りの方法」   荻原浩   文藝春秋

内容(「BOOK」データベースより)
このムズカシイ時代を、滑稽だけど懸命に生きる人たち―。短篇の名手が贈るユーモア&ビターテイスト溢れる七つの物語。




原発がともす灯の下で … 節電
俺だよ、俺。 … オレオレ詐欺
今日もみんなつながっている。 … ネットでの検索・ゲーム
出会いのジャングル … お見合いパーティー
ベンチマン … リストラ
歴史がいっぱい … 歴女
幸せになる百通りの方法 … 自己啓発書

今時のことを話題にした7つの短編。


それぞれの登場人物は身近にいそうな人々で、
現代を風刺しながらも、作者の優しい目線が感じられます。


本の題名ともなっている7つ目の短編は、
自己啓発書がなければ何もできないような男の話です。
けれど、ひとりの女性を知り、変わっていきます。
 「本に載ってることは、しょせん本に載ってることなんだよ」
誰でもわかりきっているようなそんな彼女の言葉。
本に頼って生きてきた男は、ふいをつかれ、うろたえます。


実は私がこの本を手にとったのも、この題名に惹かれたからでした。
作者の名前を見て、自己啓発書ではないとわかっていても、
それでもそれらしいことが書かれているのではないか…
と思ってしまったのです。

でもそんな安易に幸せになれるはずがありませんよね。



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いつもありがとうございます♪
| 荻原浩 | COM(0) | | TB(0) | |
2012-01-02 (Mon)
「神様からひと言」   荻原浩   光文社文庫

(「BOOK」データベースより)
大手広告代理店を辞め、「珠川食品」に再就職した佐倉凉平。入社早々、販売会議でトラブルを起こし、リストラ要員収容所と恐れられる「お客様相談室」へ異動となった。クレーム処理に奔走する凉平。実は、プライベートでも半年前に女に逃げられていた。ハードな日々を生きる彼の奮闘を、神様は見てくれているやいなや…。サラリーマンに元気をくれる傑作長編小説。
(「MARC」データベースより)
会社に「人質」取られてますか? 佐倉凉平、9月12日付けで総務部お客様相談室へ異動。不本意な異動、でも辞められない。痛快、切なさを描いた、会社員物語。



有川浩の作品を読んでいて思い出した萩原浩を読んでみた。
紹介文を読むと、お堅い話かなと思うけれど、
読んでみると楽しくなる面白い話だった。

主人公・凉平が左遷させられたお客様相談室は、
一癖も二癖もある人たちの集まりだった。
室長はいけすかない男だが、
先輩の篠原は、時々弱さも見せる愛すべき男である。
一見ちゃらんぽらんな篠崎ではあるが、
凉平は謝罪の仕方を学んでいく。

半年前に逃げられたリンコについての伏線は
いらないかなと思っていたが、
題名の「神様からひと言」を考えると
やはり外せない。

最後には自分の道を見つけ出す凉平。
その道の先は希望に輝いている。


『足の下に地雷が埋まってるわけじゃなし。
 何をしようが死にゃあしない。』のである。

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| 荻原浩 | COM(0) | | TB(0) | |
2007-08-24 (Fri)


「ママの狙撃銃」  荻原浩  双葉社  8/24読了



中学生の娘と幼稚園児の息子、そして頼りないけれど優しい夫を持つ普通の主婦曜子、
彼女は狙撃手だった。

ちょっとありえない設定だが、荻原浩は時々こういうものも書く。

幼い頃にアメリカの祖父の元に行き、そこで銃の撃ち方を覚えた。
日本に戻り平凡な暮らしをしているように見えても、
実は彼女には殺してしまった人の幻影が見えてしまう。
必要に迫られて行った狙撃・・・ 
でも殺人に変わりはない。

彼女の日々の暮らしや心の動きを細かに描写してあり、
話に引き込まれていく。

最後のシーンでは涙が出てしまった。
ちょっと異色の作品かもしれないけれど、面白かった。

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