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2007-07-29 (Sun)
「オタカラウォーズ」  はやみねかおる  講談社青い鳥文庫


空を飛ぶ夢を持った遊歩・千明・タイチの三人は、
人力飛行機を飛ばそうとしている小学生。
夏休みになってすぐに宝の地図と出会う。

三人の住んでいる街は、400年前に宇宙人によって作られた。
遊歩はその宇宙人の子孫だという。
荒唐無稽の話だが、夢があって面白い。

肝心の謎解きは、
大人の私には暗号と地図を見つけてすぐに解けるほど簡単だったが、
子ども達の冒険心、未来を思う心に希望が持てた。

あとがきを見て、
この作品は14年も前に書かれたものの復刊だということに気づいた。
まだ携帯電話が普及していない頃、子ども達には夢があったのかもしれない・・・。
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2007-07-28 (Sat)
「笛吹き男とサクセス塾の秘密」   はやみねかおる  講談社青い鳥文庫  


名探偵夢水清志郎事件ノートシリーズ10周年の作品。
中学生の三つ子の女の子達と一緒に謎解きを楽しめる気楽な作品である。
背表紙には小学上級からと書いてあるが、大人でも十分楽しい。

今回は高校受験を間近にひかえ、塾で勉強をしようとして、事件(?)と関わる。

成績を上げるので有名な塾・・・。 
合理的にたくさん勉強をすれば、成績は上がる。

でもそれでいいのか? 
塾の創始者が目指していたのは「教えてもらう場所ではなく、自分から学べる場所」だったという。
今の子ども達には無理なのだろうか。
| はやみねかおる | COM(0) | | TB(0) | |
2007-07-25 (Wed)
「くちぶえ番長」   重松清   新潮文庫  

『そばにいた誰かと離ればなれになって、二度と会えないままーーーというのは、ほんとうに寂しく、悲しい。
ぼくにも、そんな相手がいる。
子どもの頃に別れたきり、おじさんになったいまも会えないでいる。・・・・・・』


小学4年生の一年間を共に過ごしたツヨシとマコト。
そしてその友達みんなの懐かしいような切ない話が綴られている。

飼い犬ワンとの別れの時、「ありがとう・・・・・・」と涙を流しながら言ったツヨシ。
この一年間の成長は、マコトの影響が大きいだろう。

くちぶえをふくと涙がとまる・・・といつもくちぶえをふいていた番長のマコトと、
初めはちょっぴり弱虫だったツヨシとの友情と淡い恋心。

ぜひ子どもに読んでもらいたい本だと思う。
| 重松清 | COM(0) | | TB(0) | |
2007-07-24 (Tue)
「君にしか聞こえない」   乙一  角川スニーカー文庫  7/24読了



『Calling You』 
この作品が映画になったので、読んでみようと思った。
読み始めたら、初めてではないことに気づいた。
いつものことだけど、忘れていたらしい。

頭の中にある携帯電話での会話。
人と付き合うのが苦手なリョウとシンヤはこの電話で知り合い、
楽しい会話をするうちに親しくなり、実際に会おうとする・・・

『傷-KIZ/KIDS』 
父親から虐待を受けていたオレ、それがきっかけで暴力をふるって特殊学級に入れられる。
そこで出会ったアサトは、人の傷を自分に移すことができた。

二人は仲良くなり、口に火傷の痕を持つシホとも知り合う。
優しいアサトとオレとの友情に心が熱くなる。

『華歌』 
入院中の主人公が、病院の裏庭を散歩していて見つけた花。
なんとハミングを歌っている。
植木鉢に移し病室に持ち込んだ花はやがて開き、中には女の子の顔が・・・
このハミングを聞いているうちに同じ病室にいるハルキ・中川と親しくなる主人公。
そして花と同じ歌を歌っていたミサキという女の子がいたことを知る。
ホラーっぽい話だが、最後は心温まる。
| 乙一・中田永一 | COM(0) | | TB(0) | |
2007-07-22 (Sun)
「名もなき毒」   宮部みゆき   幻冬舎



連続無差別毒殺事件・ハウスシック症候群・土壌汚染・薬物混入事件・・・
と主人公杉村の周りで毒に関する出来事が次々と起こる。

久々に読んだ推理小説に引き込まれた。
やはり宮部みゆきは面白い。

この小説の『毒』はいろいろな意味を持っている。
本当に恐ろしいのは、この世の毒、心を蝕む毒なのだろう。

最後に家族の元へ戻った杉村にホッとした。
家族を捨てるなんて、思わないでいてほしい。

| 宮部みゆき | COM(0) | | TB(0) | |