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2007-10-29 (Mon)

今日の朝はどんな朝だったかな?
明日の朝は?
素敵な朝を迎えられると、何かいいことが起こりそうな気がします。

朝はみんなに繋がっている。
ぐるっと回って自分に帰ってくる。
谷川俊太郎の詩を読んで、そう思いました。


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「朝のリレー」  谷川俊太郎


カムチャツカの若者が
きりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている

ニューヨークの少女が
ほほえみながら寝がえりをうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝陽にウインクする

この地球では
いつもどこかで朝がはじまっている

ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交替で地球を守る

眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚時計のベルが鳴ってる

それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ

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2007-10-28 (Sun)


「ぐるぐる猿と歌う鳥」  加納朋子  講談社  10/28読了


私が一番好きな作家である加納朋子の作品。

「かつて子どもだったあなたと少年少女のための『ミステリーランド』」
というシリーズの中の一冊である。

題名はナスカの地上絵の猿とハチドリからきている。
主役は高見森(しん)という5年生の男の子。
この子と友達がいろいろな謎解きをしていく。

加納朋子は推理作家ではあるが、
いわゆる推理小説とは違って事件は起きない。
日常生活の中にある謎を解いていく。
今作もそうだが、ほのぼのとしていて温かい気持ちになれる。

東京から北九州に引っ越したしんは、まず方言と出会う。
この方言が「~ちゃ」とか「~けぇ」とかいう語尾でとても可愛い。
でも初めて聞いたらとまどうだろうなと思う。
私も東京で生まれ育ち、方言は身近ではない。
一時期暮らしていた岩手では言葉が通じなく知り合いもいなく、
ノイローゼ気味になってしまった。
だからしんの気持ちがわかる。

子ども向けの本なので一気に読んでしまえるが、
心に残る作品だった。

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2007-10-28 (Sun)


「猫は引っ越しで顔あらう(猫探偵 正太郎の冒険)」 柴田よしき 光文社 10/26読了


副題の通り、猫が探偵役の推理小説であり、この本はシリーズの六作目となる。

正太郎は推理作家桜川ひとみの飼猫で、
今回琵琶湖のほとりのマンションから東京に引っ越してきて、事件と出会う。
「冒険」と付いている話が三編と「祈鶴」とで連作になっている。

実はこの本を買ったのは一年以上も前で、
もう読み終わったつもりでいたのに最後の「祈鶴」を読んでいないことに気づいて、
あわてて読んだ。

この「祈鶴」は前の三篇とは趣きが違った。
恋人を通り魔に殺された娘を想う母親の心情が描かれていて、
推理小説なのにホロッとくる。

とにかく正太郎が大好き!
一緒に出てくるほかの猫たちも素敵である。
推理小説を読まない人にも、この話は読みやすいと思う。

| 柴田よしき | COM(0) | | TB(0) | |
2007-10-26 (Fri)

今日は十六夜・・・
朝からの雨で月は見えないことでしょう。
十三夜は綺麗に見えていたので、さだまさしの曲からふたつ、
十三夜の歌詞の出てくる「素直になりたくて」と「十六夜」。

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「素直になりたくて」 作詩・作曲 : さだまさし

素直になりたくて一人旅に出た
見栄も意地も捨てて一人きりで泣きたくて

海に沈む夕日ドラマみたいに見送れば
照れくさそうな茜雲が夜に融けてゆく

ちらほら町灯り蛍の群れのようだよ
そのひとつひとつに人が暮らしてる
喜び悲しみ揺れる心を抱いて
誰もが少しずつ不安を分け合って生きていると
気づいたよ

素直になれなくて大空狭くしてた
水が流れるように生きてゆきたくなった

素直になりたくて出さない手紙を書いた
夢や恋や生命照れずに声に出したくて

夜空見上げたなら折から十三夜
火照る心冷ますように空を雲が行く

明日は山へ行き大きな木を抱きしめて
このちいさな生命問いかけてみるか
生きるということに妙に力むのはやめて
少し自分を許しても良いんじゃないかと
涙がこぼれた

素直になれなくて自分を傷つけてた
風に吹かれるように生きてゆきたくなった

ちらほら町灯り蛍の群れのようだよ
そのひとつひとつに人が暮らしてる
喜び悲しみ揺れる心を抱いて
誰もが少しずつ不安を分け合って生きていると
気づいたよ

素直になりたくて一人旅に出た
水が流れるように生きてゆきたくなった

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「十六夜」作詩・作曲 : さだまさし

火をおこせ木をくべろ今宵は十六夜
初恋を偲びながらいざ酔い酒を注げ
夜空ふんわり雲が往く火の粉が舞い上がる
あれは土星か木星かさて蛍か幻か
我等どの道ひとり旅
風も哀れの風媒花
ここをせんどの盛り上がり
旅は道連れ世は情け
友よ友よ頼りなき友よずぼんが焦げておるぞ

ふと黙るその一瞬を虫の音が埋めてゆく
照れ乍ら恋を語るおまえが愛しくなる
時はゆく時はゆく土足で胸こじあけて
負けるもんか負けるもんかと何故か昂ぶる心
我等どの道風まかせ
子供の顔で生きている
宝の地図の切れ端を
信じて生命無駄にはしゃぐ
友よ友よ情無き友よ酒をこちらにも廻せ
我等どの道ひとり旅
風も哀れの風媒花
上を下への大騒ぎ
一里踏み出しゃ旅の空
友よ友よふがいなき友よ寝るにはまだ早いぞ

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2007-10-25 (Thu)


「冒険の国」  桐野夏生  新潮文庫  10/25読了


この作品は作者が「取り残された人々」を描こうとしたものだそうだ。
書かれたのは20年前・・・。
でも古さは感じない。
どこにでもある情景、どこにでもいる人々。
取り残されているのは、みんな一緒なのかもしれない。

主人公永井美浜は、
ある日姉司津子の同級生であり、
幼馴染英二の兄でもある森口恵一と出会う。
恵一と出会ったことで、忘れることのなかった英二を思い出す。
双子の兄妹のような恋人だった英二は、20歳の時に自殺した。
その原因が不明だったため、今も心から消えないでいる美浜。
過去を引きずり、先を見ることができないから、取り残されてしまったのか。
美浜は冒険の国に旅立とうとしている。

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