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2011-01-26 (Wed)
「告白」   湊 かなえ   双葉文庫

松たかこ主演で映画化された「告白」の原作。
第6回本屋大賞の受賞作でもあります。

映画を見ることがほとんどない私は、
話題になると、原作を読みたくなります。
そして本を読んでしまうと、
もう映画は見なくてもよくなってしまいます。
この「告白」もそんな作品のひとつです。

登場人物それぞれの視点で、
各章が描かれています。
娘をクラスの生徒に殺されてしまった
中学校の女性教師が最初の語り手です。
淡々とした口調で死の真相が語られていきます。

中学生たちも自分を語りますが、
こんなに心の中はドロドロしてるのか、
大人を周りをこんな目で見てるのか・・・と
段々と気分が重くなっていきました。
そして救いのない最後。


一人の生徒の母親役を好演した木村佳乃が、
今日、ブルーリボンの助演女優賞を獲得しました。
たまには映画も見てみようかな~
| 湊かなえ | COM(0) | | TB(0) | |
2011-01-23 (Sun)

万葉集の中から大伴坂上郎女の歌を

いくつか集めてみました。

訳はいろいろなところから拾ってきています。




思はじと 言ひてしものを はねず色の 

       うつろひやすき 我が心かも
(巻4 657)

 あなたのことは思わないようにしようと言ったはずなのに、

 はねずの花の色が移ろいやすいように、

 私の心も移ろいやすいことです。

            (また、あなたのことを思っています) 

 

思へども 験もなしと 知るものを 

       如何でここだく 吾が恋ひ渡る
(巻4 658)

 あなたをお慕いしても甲斐がないことと

 知ってはいるのですが、

 なぜかこれほど私はあなたに恋い慕ってしまう。


世の常に 聞けば苦しき 呼子鳥 

       声なつかしき 時にはなりぬ
 (巻8 1447)

 いつもでしたら聞けば苦しい呼子鳥(よぶこどり)の声も、

 心を惹かれる頃になりました。

                (呼子鳥=ホトトギス=不如帰)


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2011-01-22 (Sat)
にわ大の授業から始まった「たちかわ手芸部」。

15日(土)に集まって、自転車タクシー用のマフラーを作り始めました。

私はかぎ針編みでマフラー状のものを編んでみました。

刺繍をする人や、ポンポンを作る人もいて楽しかったです^^





それををきっかけに、自分の分も編んでみたくなりました。

スヌードとまではいかないけれど、輪にしてみました。

さっそく翌日から使ってみましたが、温かい!

手編みってこんなに温かかったんだ・・・。





次は何に挑戦しようかと始めたのが、ねこブローチなのですが、

どう見ても猫には見えません^^;

どちらかというとネズミ?クマ?

試行錯誤しながら、猫に見えるようにしたいですね♪


| 編み物・その他 | COM(0) | | TB(0) | |
2011-01-22 (Sat)
「レインツリーの国」    有川 浩    新潮文庫

10年以上も前に読んだライトノベルの感想を探す「伸」。
見つけたのは「ひとみ」のブログだった。
ふたりはメールのやり取りを始める。

ひとみは耳に障害を持っている。
ネットの中では素敵な言葉をつむぐ彼女も、
リアルの世界では障害に悩み傷つくひとりの女性だった。
伸とひとみはお互いに心惹かれながらも、
なかなか先に進めない。
それは障害のせいなのか・・・。


障害者の心情が赤裸々に表現されています。
なかなか触れることのない世界を知ることができました。
ふたりのやりとりをイライラ(?)しながら読みましたが、
自分を素直に出すことの大切さをあらためて感じました。

今までの作品とはちょっと感じが違ったので、
のめり込むことはできませんでしたが、
別物だと思って読めば、まあまあでしょうか。
でも有川浩の作品じゃなかったら読んでいなかったかも(笑)
| 有川浩 | COM(0) | | TB(0) | |
2011-01-13 (Thu)
「花散らしの雨」    高田 郁    ハルキ文庫

以前に読んだ「みをつくし料理帖」の第二弾です。
付け火をされてしまった「つる家」が、
新しく店を構えたところから始まります。

料理帖という通り、いくつかの料理が出てきます。
季節に合わせたものなのですが、
今回は春から夏にかけてのもので、
今の時期とは合わないのが残念です。

ふきという少女を新しく雇い入れ、
主人公の澪も少女から女性へと成長していきます。
淡い恋らしきものも描かれています。
料理を中心に、麻疹のことなどいろいろ描かれていますが、
私はその恋心に惹きつけられました。

いつも油揚げを供えている神狐の足元に油揚げを見つけ、
ずっと会えないでいる人を思い、
「息災でいてくれさえいれば、澪は幸せだった。」
「幸せ?と自問して、僅かに頬を染める。」

同じ名前の美緒と出会い、やきもちを焼かれることがあり、その時に、
「澪さんは、恋というものをしたことがあって?」
わかりません、と澪も小さな声で答える。
「ただ、じっと見つめていたい、と思う人なら・・・」
許されるのなら、ずっとずっと見ていたい。
この切ないような、疼くような思いが恋なのかどうか、澪にはわからなかった。

花火を一緒に見ながら、
男の横顔をそっと盗み見る。手を伸ばして、その頬に触れたい。肩に顔を埋めたい。その背中に手を回したい。
息もつけぬほど強く、強く抱き締められたい。澪はそんな風に思う自分に、戸惑い、途方に暮れる。
澪はその思いを、
渋い銀の筋を引きながら流れ散る花火の銀菊と重ね合わせるのです。
| 高田郁 | COM(0) | | TB(0) | |