FC2ブログ
07≪ 2018/08 ≫09
12345678910111213141516171819202122232425262728293031
2018-08-27 (Mon)
「太陽の坐る場所」   辻村深月   文春文庫

内容(「BOOK」データベースより)
直木賞作家の、痛いほど切ない青春の傷を描く小説。誰にでもある青春の陰にある心の傷に向き合いながらも、生きていくかつての少年所少女たち。
今年もあの子はクラス会に来なかった――。高校卒業から十年。元同級生たちの話題は、人気女優となったキョウコのこと。クラス会に欠席を続ける彼女を呼び出そうと、それぞれの思惑を胸に画策する男女たちだが、一人また一人と連絡を絶ってゆく。キョウコがかたくなに来ないのはあの頃の出来事が原因なのか…...? 思い当たるのは、幼くも残酷だった日々の出来事。謎に迫るうちに、えぐりだされる過去の傷。教室内の悪意や痛み、十年後の葛藤、挫折そして希望を鮮やかに描く。解説・宮下奈都。



高校時代と、10年後である現在。
それぞれ秘密を抱えている登場人物たちです。
その秘密のせいか、序盤はわかりにくかったですが、
読み進めてわかってくると面白くなってきました。
(それでも何度も前のページに戻って読み返してしまいましたが)

高校時代ってこんななのかな?
ドロドロしすぎている気もします。
同窓会でその場にいない人のことを噂するのも、
悪口ばかりだなんて寂しすぎますね。

題名の「太陽」は、作品の中に出てくる天の岩戸と、
体育館倉庫の場面とを掛けたものでしょうか。



61fW03y8QTL.jpg



| 辻村深月 | COM(0) | | TB(0) | |
2018-08-19 (Sun)
「羊と鋼の森」   宮下奈都   文藝春秋

内容(「BOOK」データベースより)
ゆるされている。世界と調和している。それがどんなに素晴らしいことか。言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。ピアノの調律に魅せられた一人の青年。彼が調律師として、人として成長する姿を温かく静謐な筆致で綴った、祝福に満ちた長編小説。



調律師というあまり身近ではない職業。
主人公・外村は高校生の時にひとりの調律師の作り出す音に出会い、
同じ道を進むこととなりました。

ピアノを習ったこともなく、クラシック音楽にも親しんでこなかった外村ですが、
山で育ったという環境や、性格の素直さでこつこつと仕事をこなし始めます。

題名の「羊」「鋼」は読み進むうちに分かります。


ひとりの青年の成長が、手に取るように感じられる物語でした。
本屋大賞をとった作品でもあり、映画化されたのもうなずけますね。


9784163902944.jpg



| 読んだ本・その他 | COM(0) | | TB(0) | |
2018-08-18 (Sat)
「かがみの孤城」   辻村深月   ポプラ社

内容紹介
あなたを、助けたい。
学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――
なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。
生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作。



不登校の中学生7人が、鏡を通って城のような建物に導かれます。
そこで彼らは友情を育てていきますが、
主人公こころをはじめ7人には、それぞれ語られない事情があるのです。

最後にはすべてが明かされますが、
何となく予想していた通りの結末でした。

それでも、中学生の彼らのみずみずしさ・切なさが伝わってくる
素敵な物語でした。


もう一人の登場人物オオカミさまも、気になる存在ですよね!


714DYoonI2L.jpg


| 辻村深月 | COM(0) | | TB(0) | |
2018-08-12 (Sun)
「雪晴れ」切り絵図屋清七   藤原緋沙子   文春文庫

内容紹介
江戸の切り絵図屋・清七を主人公に描かれる、書き下ろし時代小説シリーズ第5弾。
絵双紙本屋「紀の字屋」が軌道に乗り、町人として充実した日々を過ごしていた清七。
勘定組頭の父・長谷半左衛門が勘定奉行・谷田部貞勝の不正を暴くため、秘密裏に旅に出ていたが、2カ月が過ぎても戻らず、その身を案じている。
そんなあるとき、父が半月前に飛驒で何者かに襲われ、消息を断ったという報せが入る――。
父の無事を確かめられるのは自分しかいない。清七の行動力が冴えわたる、待望の第5弾!



久しぶりの時代小説でしたが、
シリーズ物でしたし、文字が大きかったので、
すぐに読み終わりました。

今作では切り絵図には一切触れず、
清七の父探しが中心で、継母・兄のことも描かれています。

武士・清七郎としての活躍は頼もしかったですが、
やはり切り絵図屋のほうが読んでいて面白いです。


51Vpjk3Ea9L.jpg



| 藤原緋沙子 | COM(0) | | TB(0) | |
2018-08-09 (Thu)
「ようこそ授賞式の夕べに」成風堂書店事件メモ邂逅編   大崎梢   東京創元社

内容(「BOOK」データベースより)
今日は年に一度のイベント、書店大賞授賞式の日。成風堂に勤める杏子と多絵は、初めての授賞式参加とあって、華やいだ気分でいっぱいだ。ところが朝の業務を終えて出かけようという矢先に、福岡の書店員・花乃が「書店の謎を解く名探偵」に会いに成風堂を訪れる。書店大賞事務局に届いた不審なFAXの謎を名探偵に解いてほしいというのだ。一方、明林書房の新人営業マン・智紀も、全国から書店員が集まる今日を有意義に過ごすべく、準備万端調えていた。そこへ、他社の営業マン・真柴から、今すぐ来いと呼び出しを受ける。書店大賞事務局長の竹ノ内が、今日のイベントに関わる重大問題に頭を抱えているらしい…。“成風堂書店事件メモ”と“出版社営業・井辻智紀の業務日誌”、両シリーズのキャラクターが勢ぞろい!書店員の最も忙しい一日を描く、本格書店ミステリ。



2つのシリーズのキャラクターが勢ぞろいします。
一日を時間に沿って、交互に話し手となって進んでいきます。

主軸となっている書店大賞は、本屋大賞のようですね。
芥川賞や直木賞の作品は読まなくても、
本屋大賞の作品は、読みたくなってしまいます。
それはやはり身近な書店員さんが選んだ本だから…

この作品はそんな大賞授賞式の裏側も見せてくれました。

別々のシリーズも楽しみですが、
両方のキャラクターの登場する作品をもっと読んでみたいですね!


71YBmCBLIjL.jpg


   
| 大崎梢 | COM(0) | | TB(0) | |