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2011-06-17 (Fri)
「ストーリー・セラー」   有川浩   新潮社

小説家と、彼女を支える夫を襲ったあまりにも過酷な運命。極限の決断を求められた彼女は、今まで最高の読者でいてくれた夫のために、物語を紡ぎ続けた―。極上のラブ・ストーリー。「Story Seller」に発表された「Side:A」に、単行本のために書き下ろされた「Side:B」を加えた完全版。(「BOOK」データベースより)

小説を『書ける側』の彼女と、『読む側』の彼は、偶然出会う。
「Side:A」では、小説家である女性が、男性の視点で描かれている。

「『読む側』の俺たちは単純に自分の好きなもんが読みたいんだよ。だから自分の好きじゃないもんに当たってもそれは外れだったって無視するだけなの。ベストセラーでも自分にとって外れのこともあるし、その逆もあるし。ただ、自分が楽しめなかったもんはどんどん流していくの。さっさと次の当たり引きたいし、自分にとってつまんなかったもんにかかずらわってる暇なんかないの。そんな暇があったら次の面白いもん見つけたいの。時間は有限なんだ、当然だろ。自分にとっての外れなんかさっさと忘れるだけだよ、覚えてるだけ脳の容量がもったいない」
『読む側』の私としては、すごく納得のいく言葉だ。

物語は、小説の中と現実が、混じりあっている。
「どこまでが本当だったんですか?」と聞く担当編集者に対して、
「どこまでだったと思います?」と彼が答える。
本当にどこまでなんだろう。

「Side:B」はまた違う話ではあるが、同じような会話で終わる。
「このお話は__どこまで本当なんですか?」
「どこまでだと思います?」

それを考えるのも面白いかもしれない。

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