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2011-06-25 (Sat)
「百瀬、こっちを向いて。」   中田永一   祥伝社

恋愛アンソロジー「I LOVE YOU」などで読書界を騒然とさせた話題の大型新人、初めての恋愛小説集。(「BOOK」データベースより)

大型新人・・・?!
まぁいいか。

実は、ある好きな作家さんの別名義だということで読んでみた。
先に読んだ息子達は、期待通りのものではなく、
中身も丸っきり違っていて、面白くなかったらしい。
名前を変えて書くということは、そういうことなのだろう。

でも私は普通に楽しめた。


「百瀬、こっちを向いて。」
自分の人間レベルは2程度しかないと自覚している男子高校生が、
90前後のレベルを持つ憧れの先輩に紹介されて、百瀬に出会う。
百瀬は自分とは正反対の女の子で、いつも振り回されている。

「なみうちぎわ」
遷延性意識障害者となって5年間眠り続けていた女性。
その障害を持つきっかけとなったのは、海での事故だった。
眠っていた5年間、変わらなかったものは・・・。

「キャベツ畑に彼の声」
いつもテープおこしをしている部屋の外には、キャベツ畑がある。
そして、そのテープから聞こえてきた声は、
芯がとおっていて、青空にひかれた飛行機雲のようだった。

「小梅がとおる」
顔がととのっていたために、人間不信になってしまった女の子。
今はとにかく目立たないように、日々をすごしている。
そんな彼女の前にあらわれたのは、元気あふれる男子だった。



どの作品も、自信を持てない男の子・女の子の恋が描かれている。
だからこそ「最後はうまくいってほしい」。
そう思いながら読んだ。
後味の悪くない恋愛小説だった。

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