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2017-10-14 (Sat)
「八百八寺の風鈴屋」   石崎とも   メディアワークス文庫

内容(「BOOK」データベースより)
京都に佇む風鈴専門店『風の通り路』。この店には、お人好しな兄弟が働いている。代々伝わる不思議な風鈴により悩みを抱えた客の来店を知る店長・遊佐和真は、今日も今日とて商売そっちのけで客の問題に首をつっこむ日々。その兄の行動に困りながらも協力してしまう弟・隆司。そんな二人が働く風鈴屋に、ある老婦人が訪れる。亡き夫が京都の地に捨てたという過去の想いを巡って和真たちは老婦人と共に想いを探り…。これは、風鈴によって人々の悩みを幸せに変える、心優しき風鈴屋兄弟の物語―。



悩みがある客が近づくと鳴るという不思議な風鈴。
その設定の面白さに引かれて読んでみましたが、
京都だというのに京都らしさは欠片もなく、
一年中風鈴を売っているというのも何となく違和感があり、
感情移入できない作品でした。

不思議な風鈴の由来が最後のほうにわかるのですが、
内容紹介にあるような代々伝わるようなものではありませんでした。

細かい部分では物足りない部分の多い作品ではありましたが、
不思議な風鈴・兄弟二人の関係など、
もっと掘り下げた連続ものであったなら、
気軽に読める作品として楽しいものとなるでしょう。


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2017-09-27 (Wed)
「あきない世傳 金と銀 ③ 奔流篇」   高田郁   ハルキ文庫

内容(「BOOK」データベースより)
大坂天満の呉服商「五鈴屋」の女衆だった幸は、その聡明さを買われ、店主・四代目徳兵衛の後添いに迎えられるものの、夫を不慮の事故で失い、十七歳で寡婦となる。四代目の弟の惣次は「幸を娶ることを条件に、五代目を継ぐ」と宣言。果たして幸は如何なる決断を下し、どのように商いとかかわっていくのか。また、商い戦国時代とも評される困難な時代にあって、五鈴屋はどのような手立てで商いを広げていくのか。奔流に呑み込まれたかのような幸、そして五鈴屋の運命は?大好評シリーズ、待望の第三弾!
 


読み始めたら面白く、一気に読み終えました。

女衆だった幸が店主の女房になり、
その才を使う場面が何度か出てきます。
それでも一歩下がって店主の陰にならざるをえない幸の立場は
難しいですね。

題名に「奔流篇」とあるように、波乱万丈の幸からは、
最後まで目が離せません。 


次の「貫流篇」を早く読みたいです!


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2017-09-23 (Sat)
「ちょっと今から仕事やめてくる」   北川恵海   メディアワークス文庫

内容(「BOOK」データベースより)
ブラック企業にこき使われて心身共に衰弱した隆は、無意識に線路に飛び込もうしたところを「ヤマモト」と名乗る男に助けられた。同級生を自称する彼に心を開き、何かと助けてもらう隆だが、本物の同級生は海外滞在中ということがわかる。なぜ赤の他人をここまで?気になった隆は、彼の名前で個人情報をネット検索するが、出てきたのは、三年前に激務で自殺した男のニュースだった―。スカっとできて最後は泣ける、第21回電撃小説大賞“メディアワークス文庫賞”受賞作。



今春、福士蒼汰主演で映画化されたものの原作本です。
TVで紹介されていて興味を持ち、読んでみました。

主人公の青山隆ではなく、親の気持ちになって読んでしまいました。

会社と命とどちらが大切か。。。
当たり前なはずなのに、すぐには答えが出てこない。
答えが出たとしても、行動には移せない。
それだけ切羽詰まった状態に落ち込むことってあるんですね。


重いテーマではありますが、軽く読むことのできる本でした。
『人生って、それほど悪いもんじゃない』


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2017-09-10 (Sun)
「希望荘」   宮部みゆき   小学館

内容(「BOOK」データベースより)
家族と仕事を失った杉村三郎は、東京都北区に私立探偵事務所を開業する。ある日、亡き父・武藤寛二が生前に残した「昔、人を殺した」という告白の真偽を調査してほしいという依頼が舞い込む。依頼人の相沢幸司によれば、父は母の不倫による離婚後、息子と再会するまで30年の空白があった。果たして、武藤は人殺しだったのか。35年前の殺人事件の関係者を調べていくと、昨年発生した女性殺害事件を解決するカギが隠されていた!?(表題作「希望荘」)。「聖域」「希望荘」「砂男」「二重身」…私立探偵・杉村三郎が4つの難事件に挑む!!



先に「誰か」を読み直したのですが、
その後の「名もなき毒」「ペテロの葬列」の間に変化した
主人公・杉村三郎の環境にとまどいながら読み進めました。
(その2作も以前に読んでいます)

この作品は完全に探偵杉村三郎でした!
そしてそのことが更に作品を魅力的にしているような気がします。


宮部みゆき作品の暗い重い部分に締め付けられながらも、
杉村の温かさ優しさに救われました。

4つの連作短編集ですが、時系列通りに書かれてはいません。
単行本化される時に加筆されたのか、繋がった作品になっています。


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2017-09-07 (Thu)
「誰か somebody   宮部みゆき   文春文庫

内容(「BOOK」データベースより)
今多コンツェルン広報室の杉村三郎は、事故死した同社の運転手・梶田信夫の娘たちの相談を受ける。亡き父について本を書きたいという彼女らの思いにほだされ、一見普通な梶田の人生をたどり始めた三郎の前に、意外な情景が広がり始める―。稀代のストーリーテラーが丁寧に紡ぎだした、心揺るがすミステリー。



図書館で杉村三郎シリーズの最新刊「希望荘」を予約していて、
それを受け取りに行った際に、もう一度読み返したくて借りてきた本です。

以前に読んではいるのですが、かなり忘れてしまっています^^;
でも二度目でも面白い本ということで…(笑)


杉村三郎は今多コンチェルンの会長の妾腹である菜穂子と結婚した男性です。
普通のサラリーマンでもあり、普通の優しい夫・父でもあります。
そんな三郎が探偵のようなことをし、
興味を持つきっかけともなった事故から物語は描かれていきます。

宮部みゆきの作品は、テンポがよくてどんどん惹き込まれていきますね。
最後はちょっぴり嫌な気持ちにもさせられますが、
その分、三郎家族の素直な優しさが際立ったような気がします。


早く「希望荘」も読まなくては。。。



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